カメラ初心者にオススメする単焦点レンズ・ピントで主役を際立たせるポイント〜一眼レフカメラ、ミラーレス一眼レフカメラを使いこなしてカッコイイ写真を撮ろう〜
広角側と望遠側の違いを知る
大抵の方が最初に使うズームレンズ。広角側は広い範囲が撮れて、望遠側は被写体を大きくしてくれる。そういう使い分けをしているかもしれません。
確かにその通りなのです。
しかし、広角側でと撮るのと、望遠側で撮るのとでは、想像以上に写真の仕上がりに違いが出てきます。
同じ被写体を近寄って広角で撮る時と、離れて望遠で撮る時を考えてみましょう。
どちらもメインの被写体は同じような大きさで撮れますが、よく見ると全く違った写真になっています。
広角側で撮る時にはメインの被写体の後ろに写っている背景の範囲が広い、背景にまでピントが合っている、メインの被写体が少し立体的になっているという特徴があります。
望遠側で撮った時は背景に写る範囲が狭くボケています。メインの被写体の立体感も広角側で撮った時とは随分と印象が違います。
人物やペットとの親近感を出したり、背景も写し込みたい時、遠近感を強く出したい時は広角を。
背景を整理して被写体をより目立たせたい時は望遠などと、違いを意識して使い分けるようにしましょう。
背景が大きくボケる印象的な写真を撮るには
広角と望遠では望遠にすればする程背景がぼけ、被写体が印象的に浮かび上がっていきます。
背景がぼけているということは、ピントの合う範囲が狭くなるということです。
これを「被写界深度が浅い」と言います。
被写界深度には、望遠にする程浅くなる、被写体の距離が近いほど浅くなる、絞りを開く程浅くなるという性質があります。
レンズには光が通る量を調整する「絞り」がついており、絞りを開くとより沢山の光を通します。
絞るとその逆になります。
絞りの穴の大きさはF値をつけた数値で表し、その値が小さい程沢山の光を通す=明るいレンズということになります。
絞りを一番開いた招待の値を「開放F値」と言い、標準ズームレンズの望遠側では大抵F5.6です。
もっと明るいレンズにするにはどうしてもレンズが大きくなり、高価で重くなってしまいます。
しかし、ズームを諦めれば手頃な価格で明るいレンズを手に入れる事が出来ます。
ここで単焦点レンズの出番です。
標準的なところで言えば、35mmF1.8や50mmF1.8というレンズであればお手頃価格の品が用意されていますのでそれらを使えば、見違える程背景がよくボケる写真を撮る事が出来ます。
但し、被写界深度が極端に浅くなる(ピントが前後数cmくらいしか合わないくらい)ので、狙った場所に確実にピントを合わせる必要があります。
AFで撮る場合はAFエリアをしっかり狙った場所に合わせて撮りましょう。
カメラ初心者の方は単焦点レンズから始めるのが◎
単焦点レンズの中でも初心者の方におすすめなのは50mmのレンズです。
50mmという画角は、人が目で見たときの感覚に近い画家。
自分の足で動くことで被写体を大きく写したり、下がることで撮影範囲を広げることが出来ます。
カメラ技術が上達してくれば、その場面にあったレンズが段々わかってくるようになると思います。
しかし初めは50mmという画角で様々な写真を撮ることによって自分自身で動くことの大切さを理解することが上達の一歩となります。
もしこの先、写真と末長くつきあていくつもりがあるのであれば、ズームレンズから始めるのではなく、単焦点レンズから始めることをおすすめします。
補足:単焦点レンズの50mmをお使いの場合。
35mm換算のフルサイズ一眼レフをお使いの方は、50mm。
APS-C-眼レフをお使いの方は、75mmあたりのレンズ。
カメラ初心者の方にオススメの単焦点レンズ
EF50mm F1.8 STM フルサイズ対応
Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.8 STM フルサイズ対応 EF5018STM
今、最も売れているcanonの単焦点レンズです。
〜 長 所 〜
(1)綺麗なボケ味
開放F値が1.8で、柔らかく温かみのある自然なボケ感が期待できます。
このレンズを使いこなせば、主役を際立たせることが簡単に!
(2)被写体に寄ることができる
旧式のEF50mm F1.8 IIでは、最短撮影距離が45cmであったのに対し、
新型のEF50mm F1.8 STMでは、35cmとなっています。
この最短撮影距離35mmというのが、撮影時にかなり活躍してくれます。
お花や料理を撮影するときも簡単にクローズアップ撮影ができるのでおすすめです。
(3)超軽量
なんと重量は160g!
iphone6sの重量は143gですので、iphone6sよりちょっと重いくらいですね。
これほどの軽量化を実現しているため、女性の方でも気軽に持ち運びが可能です。
これだけ魅力的なレンズなのにもかかわらず、価格も定価が19500円、
実売価格が15000円と低価格であることもおすすめできるポイントです。
〜 短 所 〜
(1)距離目盛が無い
このレンズのはマニュアルフォーカスの距離目盛がありません。
距離目盛が無いため、星空や花火を撮る場合に
マニュアルでフォーカスを合わせる方は若干不便な思いをする可能性があります。
(2)オートフォーカスがやや遅い
このレンズのオートフォーカス方式はSTMです。
現在canonの主流はUSMという方式で、
この点ではEF50mm F1.8 STMは劣っています。
ただ、望遠レンズ等ではオートフォーカス性能は重視されますが、このレンズのように
焦点距離が50mm程度のものであれば、そこまで気にする必要はないかと思います。
EF50mm F1.8 STMのレビュー動画(瀬戸康史さん)
あの神レンズが新型になった!Canon EF 50mm F1.8 STM がやってきた!
EF-S24mm F2.8 STM APS-C対応
Canon 単焦点広角レンズ EF-S24mm F2.8 STM APS-C対応 EF-S2428STM
パンケーキレンズと呼ばれるこのレンズはとにかく薄くて軽い。
カメラに取り付けると特にその薄さが際立ちます。
EOS Kiss X7との相性は抜群。
〜 長 所 〜
(1)自然な画角
焦点距離が24mm、APS-Cに換算で38mm相当と、自然な画角です。
広すぎず狭すぎないので、様々な撮影で幅広く対応できます。
特に風景を撮る場合などには適した画角です。
(2)被写体に寄れる
最短撮影距離が16cmということで、被写体にかなり近寄ることができます。
単焦点レンズは近距離の撮影が出来ないレンズが多いのですが、
こちらのレンズはそのような点でも優れたレンズと言えます。
(3)軽い!コンパクト!
レンズの長さが100円硬貨とほぼ同じ長さ。めちゃくちゃコンパクトです。
バッグに簡単に収まりますし重さもiphone6sよりも軽く、
125gという驚異的な軽さを実現しています。
〜 短 所 〜
(1)F値が微妙
F値は2.8と決して単焦点としては明るくありません。
通常の室内程度なら問題なく撮影できますが、居酒屋のようなやや暗いシーンでは
ほかの単焦点に軍配があがるでしょう。
EF-S24mm F2.8 STM紹介動画(canon公式ページ)
EF-S24mm F2.8 STM 紹介動画 【キヤノン公式】
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