一眼レフ・ミラーレス一眼を使いこなしてかっこいい写真を撮ろう!〜カメラ初心者でもカッコイイ写真は撮れる!〜
イメージ通りの色味をだすポイント〜ちょっとしたコツで思った通りの雰囲気にする〜
写真の色味をコントロールする
白熱灯のふんわりした光がさす店内を撮りたいときは、白熱灯の温かさが出るちょっと赤みのある色を残したいものです。
逆に、照明に白熱灯を使っているお店出てきた料理が美味しそうなので写真をのこしたい!
そんな時は白熱灯ならではの赤みを消して白いお皿は真っ白に、料理は本来の色そのままで撮っておきたいです。
また、室内だけでなく、野外でも光の色味の問題は起こります。
例えば夏の午後2時はまだ真昼間ですが、真冬は日が早く傾くため、すぐに陽射しの赤みが出てしまい、その赤みがそのまま残ると夕日を浴びたような写真になってしまいます。
これらをコントロールするのが「ホワイトバランス(WB)」。
昼間の太陽、夕日、雲天、白熱灯、蛍光灯、その時の天候や照明によって光の色は変わってきます。
それに合わせて白いものがどのように見えるかを設定します。
普段はオートホワイトバランス(AWB)で問題ありませんが、冒頭のような照明の色を活かすかどうかが絶妙なシーンでは撮る人が自分で設定を行うことをオススメします。
まず、太陽光を基準にして考えてみましょう。
ホワイトバランスを太陽光にして白熱灯下で撮ると、全体的にオレンジっぽくなります。
白熱灯は太陽光に比べて赤っぽいからです。
逆にホワイトバランスを白熱灯にして昼間の野外を撮ると青っぽい写真になります。
白熱灯の店内でホワイトバランスを使い分ける
白熱灯の店内のケースを考えてみましょう。
照明の雰囲気を強く出したい時はWBを太陽光に合わせます。
もし赤みが強すぎると思ったらマニュアルで微調整します。
逆に照明の雰囲気を消して白いものを取りたい時は「カスタムホワイトバランス」を使います。
WB設定モードにして真っ白なもの(白い皿やナプキンで代用しても可)に向けてリセットすると、それが「白」く映るようWBがセットされます。
すると本来の色で撮ることが出来ます。
WBを白熱灯に合わせてもよいですが、白熱灯や蛍光灯といった人工灯は、照明の種類や、その状態によって微妙な差が出ます。
蛍光灯の場合は白色や昼白色など種類が豊富ですし、複数の照明が混じったミックス光もあり、思うような色にならないことがあります。
そんな室内でしっかり白いを出したい時はカスタムホワイトバランスを使うといいです。
昼間の野外で撮る場合はAWBで大抵賄えますが、森の中など木が鬱蒼と茂っている場所では思った通りの色味が出ないことがあります。
そんな時は太陽光や雲天などに合わせ、ディテールは微調整するのがよいでしょう。